東アフリカのアフリカの角と呼ばれる地域のソマリアに、バッタの大群が襲来していて、ソマリアは国家非常事態を宣言した。
過去25年でも最大の被害とみられている。
アフリカソラリアでのバッタ大量発生はなぜ?
もともとアフリカのソマリアは世界でもっとも貧しい国の一つであるとされているが、バッタの大量襲来で膨大な量の穀物や飼料を食べ尽くされていて、国家的な危機となっている。
これを受けてソマリアは、国家非常事態を宣言した。
隣国のケニアでもバッタが大量発生し過去70年で最大の被害となっている。
時々大量発生し、アフリカ、中東、アジアに被害(こうがい)を与え続けている。
サバクトビバッタは体が大きく、移動距離も長く速度も速いため、大きな蝗害(こうがい)を起こしやすい。
現在でも地球上の陸地の約20%、世界の人口の10分の1、60もの国が、この昆虫の被害を受けている。
サバクトビバッタの寿命は3-6ヶ月、1年当たりの世代交代回数は2-5回である。
群れは10-16世代にわたって増加を続け、1つの群れは最大で1,200平方キロメートルを移動し、1平方キロメートルあたりに4,000万から8,000万匹が含まれている。
1日あたりの飛行距離は100-200キロメートルと広範囲を移動できる。
サバクトビバッタは、毎日自分の体重と同じ量の緑の植物を食べる。
種類は葉、花、皮、茎、果実、など種を問わない。農作物、非農作物も食し、農被害としてはトウジンビエ、米、トウモロコシ、モロコシ、サトウキビ、大麦、綿、果樹、ナツメヤシ、野菜、牧草地、アカシア、マツ、バナナなどがを食べる。
さらにバッタの排泄物は、食物を腐らせる。
バッタの大群は大雨などの天候不順が続いたアフリカ東部を中心に発生。
現在は数億匹程度まで増えたとみられる。
群れの規模はケニアでは過去70年で最大で、隣国のエチオピアやソマリアでも過去25年で最大規模となっている。
バッタの大群は1日に100~200キロほど移動できるとされ、放置すればウガンダや南スーダンなど周辺各国に向かう可能性もあるとみられている。
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