「あおり運転」の罰則が盛り込んだ道路交通法の改正案が、3月3日に閣議決定された。
あおり運転の罰則化はいつから?点数や内容は?
社会問題化するあおり運転を新たに規定した上で罰則を設けるほか、高齢運転者の事故対策として、75歳以上で一定の違反歴のある人に運転技能検査を義務付ける内容も含まれる。
警察が現在の取り締まりで適用している刑法の中で、暴行罪などよりも重い罰則を創設する。
行政処分も強化して違反1回で免許取り消しができるようになり抑止効果が期待されるとされている。
あおり運転は、これまで道交法上に明確な定義がなく、これまで警察は道交法の車間距離保持義務違反や刑法の暴行罪(2年以下の懲役か30万円以下の罰金)などの容疑を適用して取り締まりを進めてきた。
これらの行為で死傷事故を起こした場合は自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)が適用できるものの、あおり運転そのものを取り締まる規定はなかった。
改正法が成立すれば、あおり運転に関しては公布から20日経過後、高齢運転者対策は2年以内にそれぞれ施行される。
改正案では、処罰対象のあおり運転について、
▽急ブレーキ
▽車間距離不保持
▽割り込み
▽危険な追い越し
▽パッシング
▽不必要なクラクション
▽幅寄せや蛇行運転
▽最低速度未満での走行
▽違法な駐停車
などの10項目が含まれる。
罰則は、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」とした。
あおり運転によって高速道路で相手の車を停止させたり、一般道でも物損事故を起こさせたりするなど、執拗にこれらの行為を繰り返し危険を生じさせた場合は、通行妨害の意図が認定され、より重い「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」とした。
行政処分も厳しくし、免許取り消しの対象に追加した。
免許取り消し後に再取得が可能になるまでの「欠格期間」を、3年以上の酒酔い運転などの違反と同程度となるように検討していくという。
また一定の違反歴がある75歳以上の高齢者に義務付ける免許更新時の「運転技能検査」(実車試験)の創設などを盛り込まれている。
改正案では、一定の違反歴がある75歳以上を対象に運転技能検査を創設し、免許更新時に受検を義務付けた。
違反項目は信号無視やスピード違反を検討しており、施行までに絞り込むとされる。
技能検査に不合格なら免許は更新されないが、免許更新期間中には繰り返し受検を可能とした。
違反歴のない75歳以上と70~74歳には、免許更新時の高齢者講習で、「実車指導」を実施。
運転技能を評価し、本人に伝えることで安全意識の向上を図るとしている。
「第三の選択肢」として衝突被害軽減ブレーキなどを備える安全運転サポートカーが条件の限定免許も新設。
限定免許の対象車種については、今後の技術の実用化を踏まえて決定する。
宅配や観光需要の増加による運転手不足を手当てするため、大型免許や第2種免許の年齢や運転歴の受験資格も緩和するとしている。
警察庁は改正案を今国会に提出し、成立すれば、夏前にも試行される見通しとなっている。
みんなの声
普通に制限速度を守って走ったり、ちゃんとした走行車線を走ってる車に対してのあおり運転は処罰されてもいいけど、制限速度以下でノロノロ走る車や、追い越し車線をゆっくり走る車に対してのあおり運転は、あおり運転をさせる原因を作った方に処罰してほしい。
高齢者対策もいいが、現状の教習プログラムを見直し厳格化すべき。普通車でトラックかのような大回りをする者や、ウィンカーを出しさえすれば何時如何なるタイミングでも車線変更して良いと思い込んでいる等々これにとどまらず、路上運転に適さないドライバー激増が、近年の煽り運転急増に繋がっているとしか思えない。
片側一車線の道路で、前の車が法定速度以下でノロノロ運転していて、 更に全く道を譲らない場合はどうすれば良いのかも明示して欲しい。
低速車の反則も併せてお願いしたい。 自分が低速と言うのを意識せず、後続車に煽られたと言われてもちょっとな。
追い越し車線をゆっくり走り続けるドライバーを先になんとかした方が、あおり運転は減る。
確かに煽り運転に対して法律が前進して、無駄なトラブルは減少するかもしれないが、法定速度よりかなり遅く走る車もかなり迷惑。 交通の流れに沿った運転ができない人はトラブルに巻き込まれ安くなるので、一旦道を譲るなり、端によるなど自己防衛的な処置も大事だと思う。 それと、わざと遅く走ってトラブルを起こしたい人が出ないといいが。
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